大豆の若葉

とゆゆばの中華風炒めもの( and more 中華風そう麺 )

とゆゆばの中華風炒め物(plus中華風そうめん)

精進料理の原点。乾燥ゆばを使った、中華料理の一品です。

「ゆば」は古来より、厳しい僧堂生活を支える貴重なたんぱく源でした。
1990年の中国旅行の懐かしい記憶をたどって、このレシピを作りました。

中華風そうめん(とゆゆばの米麺ミーメン)レシピ

レシピ道具類1(水彩画)

材 料

 

分量人数

3人分

とゆゆば

とゆゆば

半袋
(50g)

茄 子

1 本

ニンジン

1/4本

チンゲン菜

4~5葉

レタス (大きめの葉)

2~3枚

茗 荷(みょうが)

2 個

松の実

ひとつまみ

ひとつまみ

胡 椒

少 々

醤 油

大さじ1

ごま油

小さじ1

ウーシャン
(お好みで)

ひとつまみ

( 中華風そう麺の材料 )

 

そう麺

(フォーがあれば)

3束

鶏がらスープ

 

中華風そう麺になさる時には、上記の具に相当する分量を更に半分になさると、ちょうどよろしいですよ。

レシピ道具類2(水彩画)

茄子の小口切り(とゆゆばの中華風炒め物レシピ)

1. まず、野菜をあらかじめ切っておきましょう。

茄子は小口切りに8等分します。
切ったらすぐに水に漬けておきますと、酸化による変色を抑えて、アク抜きにもなります。

ニンジンの拍子切り(とゆゆばの中華風炒め物レシピ)

2. ニンジンは拍子切りにしておきます。

油で炒める(とゆゆばの中華風炒め物レシピ)

3. 次に、材料をあらかじめ、少量の油で茹でるような感覚で、炒めておきます。
これによって、あとの炒めものがスムーズに進みます。

とゆゆばは、揚げるように、軽く炒めておきます。

茄子の素揚げ(とゆゆばの中華風炒め物レシピ)

4. 残った油で、茄子を素揚げするような感覚で油に通しておきますと、色褪せしにくくなり、色がきれいに仕上がります。

(カロリーが気になる時には、この行程は省いてください。)

ニンジン、茄子を炒める(とゆゆばの中華風炒め物レシピ)

5. では、本格的に材料を炒めていきましょう。

まず、ニンジンを最初に炒めて、火が通りましたら、茄子、とゆゆば、の順でフライパンに入れていきます。
塩、胡椒で味を調えます。

松の実、チンゲン菜(とゆゆばの中華風炒め物レシピ)

6. 次に松の実と茗荷を入れて炒めます。

松の実にある程度、火が通りましたら、チンゲン菜、レタスを入れて、醤油をフライパンの周囲に掛けるように注ぎ、香りを付けます。
(お好みでウーシャンを入れてください。)

火を止める直前にごま油を入れて、軽く混ぜて、出来上がりです。

精進料理と腐皮(とゆゆばの中華風炒め物レシピ)

ちょっと一言 : 1990年2月~3月に中国を旅した時、桂林の漓江の小さな飯店でよく食べた腐皮(中国の乾燥ゆば)を使った炒め物を思い出して作りました。

とゆゆばを噛みしめるように、御賞味なさってください。
きっと、ゆばを肉に見立てて精進料理を召しあがった、禅僧の心を感じて頂けるのではないでしょうか。

中華風そうめん(とゆゆばの米麺ミーメン)レシピ

1990年、桂林の漓江で食べた米を使った湯麺を、米麺「ミーメン」と地元の人は呼んでいました。それを思い出して作ってみました。
(そう麺は小麦ですから、厳密には、フォーの乾麺でもあれば良かったのですが。)

ちなみに中国の北では包子に代表される「小麦文化」、南では「米文化」と言われています。桂林は越南に近い南エリアですね。
牛肉や腐皮(中国の乾燥ゆばのこと)と地元の青い葉野菜が入っていました。

ここでは、上で紹介しました「とゆゆばの炒め物」を、温かいそう麺の上にトッピングしたものです。
そう麺のだし汁は、中華風鶏がらベースにしてはいかがでしょうか。


ゆば長