大豆の若葉

春蘭の香り 滄浪亭の朝

四君子の中の名君子、春蘭の咲く頃となりました。

春蘭

春蘭のひそやかな香りが
四君子の高潔を想い出させます。

水墨で描く時には
憂国の貴人 屈原 を想います。

「漁夫辞」より
新 沐 者 必 弾 冠
新 浴 者 必 振 衣

滄 浪 之 水 清 兮
可 以 濯 吾 纓
滄 浪 之 水 濁 兮
可 以 濯 吾 足


春蘭の花

蘇州の滄浪亭を訪れた
その日の朝は特に清しいもの。
観光客の少ない時間帯を
一人でのんびりと
私邸のように過ごした
至福の時間。

1990年のちょうど今頃のこと。


春蘭の花(滄浪亭)


春蘭の香り、滄浪亭の朝

ゆば長つれづれ手帖
高士 士大夫のメタファー、そして亦復一樂帖」も 併せてご覧ください。
屈原「 離騒 」と田能村竹田「亦復一樂帖」に関して記しております。


ゆば長