京都御所から出発。 日本の文化を見つめた京都の歴史があります。
京都御所から平安神宮までをゆっくりと、時間を遡るように行列は進んでゆきます。
明治維新からスタートして、「王朝時代」 へとタイムスリップ。
平安遷都の桓武天皇と、東京遷都前の孝明天皇を祀る、鳳輦(ほうれん)。
江戸時代の裃(かみしも)行列が颯爽と並んでゆきます。
松の翠に映えて、やっぱり、京都御所の中で観覧するのが一番いいように感じます。
御苑内の敷地にも若干の起伏があるので、芝生に腰を下ろしたり、小高い所に立ってみたり。
歴史風俗に装った方がスタートラインに立つと、アナウンスで紹介してくれます。
こちらは白拍子の衣装をまとった静御前。
才女、清少納言の乗った輿には、凛とした空気があります。
左には中宮定子でしょうか。
桓武天皇、坂上田村麻呂、明信
平安遷都を彩った人物たち。
今日の「古都」京都 も
当時は新都だったこと。
大原から京の都へ柴を運んで往来した、大原女(おはらめ)の女性たち。
「おはらぎゆば(大原木ゆば)」 という、名称の由来になった風俗。
この柴を束ねた姿から名付けられています。
大原は洛北よりも更に北の地で
冬には雪深い静かなエリア。
平家物語のエピローグの舞台。
こちらは、京の都の中心に花を運んだ「白川女(しらかわめ)」の女性たち。
以前は白川通りにも白川という小さな川が流れ、水車が音を立てて回り、
のどかな田園風景の場所だったそう。
いつも優しそうな笑顔で、家々を回ってくれました。
私の子供の頃にもよく見かけましたが、今では時おり出会うくらい。
「花、いらんかえー」という声を聞くと、朝、小学校へ行く直前の時間帯を思い出します。
歴史の舞台であり続けた、京の都の姿を想う 一日となりました。
ゆば長つれづれ手帖
「 京都御所 ~ 春の一般拝観 」も 併せてをご覧ください。
京都御所を舞台に王朝古制の優雅を伝える散策の日。