京都府(食の安心・安全推進課)主催の府民参加事業にて、京湯葉の発表と「おはらぎゆば」の加工ワークショップを致しました。
第2回 きょうの「食」まなび塾 (京都府 食の安心・安全推進課 主催)にて
京都府民の皆様の前で、京湯葉について発表させて頂きました。
( 平成24年9月22日(土)JR京都駅前 キャンパスプラザ京都ホールにて )
当日は、多くの方々が事前申込み御参加下さいまして、本当にありがとうございました。
第1部 ゆばの製造現場の御紹介 ~ ゆば長での製造工程と、「きょうと信頼食品登録制度」への取り組み、そして湯葉の歴史を、お話しさせて頂きました。
第2部 「食品製造現場での品質管理」のテーマで、株式会社角野品質管理研究所の代表取締役 角野久史氏が、「食品衛生7S」に関して、発表。
第3部 乾燥湯葉のひとつ「おはらぎゆば」の加工と包装を、ワークショップとして体験して頂きました。
皆様の前でお話しするのは、私個人にとっては初めてのこと、緊張しつつのスタートとなりました。
御参集の皆様の温かな視線の中、少しずつペースが整い、終盤にはゆっくりとお話することが出来ました。
第2部では、角野氏が食品衛生の観点より、躾から企業経営までの お話。
その間、私は第3部の準備の為に、拝聴出来ずに残念。
角野氏の著書「食品衛生新5S入門」は、ゆば長でも輪読させて頂いておりますので、後で資料を拝読致しまして、教えて頂く点が多々ございました。
「あ・じ・か・げん」 をはじめ、わかりやすく明確なルールの大切さを再認識致しました。
第3部は、
参加型ワークショップとしまして
私共の店で作っております「おはらぎゆば」の加工と包装を、皆様に体験して頂きました。
御提案はしたものの、私も初めての企画でしたから、京都府庁のスタッフの皆さんと事前に準備した通り、うまく運ぶかは見当も付かないままの始まり。
おはらぎ(大原木)ゆばは、乾燥させた湯葉を、昆布で巻いた伝統的な湯葉。
古えの京の都を往来した
「大原女(おはらめ)」の運んだという、束ねた柴に似せて作った姿より名付けられました。
右の写真は、大原女の衣装風俗を纏った女性の「時代祭」行列の中の姿。
持参しました、半生乾燥の湯葉と、紐状の昆布を材料に、
クッキングシートをまな板の代用にして作業して頂きました。
手指を、アルコールで消毒しての作業となりました。
写真では、乾燥湯葉の畳み方を示しております。
畳んでから、1本を9つになるように、昆布で結んで頂きました。
結び目が縦にならないように横帯になるように、みなさん一つずつ、ていねいに。
とても可愛く、結んで頂きました。
私も子供の頃の夜のお手伝いとして、親しんだ作業。
子供ながらに、縦結びにならないように注意しながら、祖父母、両親と並んで色々な話を聞きながら、楽しく作業したことを懐かしく想い出します。
切り分けてからは、セロファン紙での包装作業。
その際、ラベルを、皆さんに手書きで自作して頂きました。
毛筆、色鉛筆や、フェルトペンで。
美しい字、楽しげなカラフルなものも。
愛らしい姿に包んで頂いて、ゆば達もとても喜んでいるよう。
皆様、お付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。
発表を終えての質問の時にも、皆さん、とても和やかに接してくださいました。
湯葉に興味を持ってくださる方々のお気持ちをうかがって、私にとりましても、新たに教えていただことが、たくさんございました。
そして何より、発表とワークショップップを通して、今の私に出来ることを、皆さんが温かく見てくださったことに感謝致しております。
家業に従事する上で、これからもずっと、心に残る、素敵な想い出を頂きました。
御参加頂きました皆様、そして企画してくださった京都府庁のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
ゆば長つれづれ手帖
「 今日の京都は歴史絵巻 」も 併せてをご覧ください。
京都御所を出発する時代祭に、王朝世界が広がります。
「大原女」、「白川女」の行列も参加します。